婚姻生活30年の夫との離婚協議を行い、慰謝料及び財産分与として自宅の土地建物と4000万円の支払いを獲得した事例

●60代女性 ●専業主婦 ●婚姻期間:30年

離婚相談の契機

依頼者は、結婚30年目で娘が結婚することをきっかけで夫の机を整理していたところ、女性と子供と3人で写っている写真を発見しました。不信感をもったため、夫に問い詰めたところ、長年不貞行為を継続していてその女性との間の子供を認知していることが判明しました。

業務内容

ご相談に来られたときは、裏切られたことによって精神的なダメージを受けて一緒に暮らすことは出来ないけれども、離婚したほうがいいかどうか迷っているとのことでした。

当事務所で依頼者が納得する基準であれば離婚を進めるという方針を決めて、夫との離婚協議を受任し、夫が依頼した弁護士と離婚条件について協議しました。

結果

離婚協議の結果、慰謝料及び財産分与として居住していた自宅(土地と建物)の所有名義を依頼者に変更し、4000万円を分割で支払う(離婚と同時に1500万円、残額を10年間で支払う)ことで協議が成立し、公正証書を作成して離婚が成立しました。

ポイント・所感

依頼者の夫は、4000万円を一括で支払うことは出来なかったのですが、経営している会社の経営が順調であったため、やむなく分割による支払条件としました。

慰謝料、財産分与を分割で支払うことを条件とする場合には、相手の離婚後の収入についてできる限りの検証を行うことが必要です。