LINEの交信記録から不貞行為の存在が明らかとなって、養育費12万円、慰謝料及び財産分与として1000万円を獲得した事例自分で離婚調停を申し立てたが、難航したので弁護士に依頼。調停、裁判を経て、和解離婚が成立。

●30代女性 ●専業主婦

離婚相談の契機

依頼者が、自宅の居間においてあった夫のスマートフォンを何気なく見たところ、LINEで特定の女性と交際しているような内容のやりとりがありました。二人でデートしている写真や明らかに不貞行為があったことが分かる内容でした。

業務内容

当事務所では、依頼者から、離婚を決意したが、LINEのやりとりだけで夫の不貞行為の証拠として成り立つのか、また、どのように離婚を進めたらよいのかというご相談を受けました。

本件のLINEのやりとりの内容は、不貞行為の証拠として十分であると判断して、二人の子供の養育費、慰謝料、財産分与などの離婚に向けた条件について協議を行いました。

結果

当初、夫は不貞行為を認めませんでしたが、LINEのやりとりから不貞行為の存在が明らかであることを説明した結果、不貞行為を認めて、自営業である夫の年収に応じた子供の養育費月額12万円と慰謝料400万円、財産分与600万円を受け取る内容で離婚協議が成立し、公正証書を作成しました。

ポイント・所感

夫が不貞行為を否定している場合には、その証拠が不十分であれば有利な交渉を行うことが難しくなります。

LINEやメールの記録から証拠として十分であるかどうかについては専門的な判断が必要とりますが、本件の場合は有利な交渉を行うことができました。いざというときのために、証拠となるLINEやメールなどは自分のデバイスに保存することが重要です。

また、自営業の方の場合の年収の算定について争いになることもありますので、専門的な判断が必要となります。